写実的異世界転生って知ってますか?
※OPテーマ
こんにちは。
現役女子高生未亡人の突撃2類人猿と申します。
突然ですが皆さん、写実的異世界転生ってご存知ですか?
写実的異世界転生とは、自分が凡人であることを再確認する妄想です。
新しいアニメがぞくぞく始まっています。
「天使と天狗の抗争に人間が巻き込まれて、巻き込まれたことにキレた人間が両陣営に手榴弾攻撃を仕掛ける」というオカルト版野望の王国みたいな展開が魅力です。
ほかにも、「賢者の孫」という異世界転生系アニメにも注目しています。
てっきり「賢者の孫に転生した主人公が賢者に鍛えられて最強になる」という転生系にお決まりの都合のいいストーリーだと思っていたのですが、実際は「最初からクソ強い男が賢者の孫に転生することで強さだけでなく社会的地位も得た」という想像を上回る都合のよさでした。
転生系作品は後発になるにつれ都合のよさのインフレが起こっているので、想像を超える展開がちょくちょく見られて面白いので好きです。
ただ、こういうアニメを見ていていつも思うのですが、私みたいな悪態以外になんの才能もないクズ・ザ・クズはこれだけ都合よく転生しても大成しないんだろうなぁということです。
例えば、賢者の孫を例にシミュレートしてみましょう。
賢者の孫は、主人公はありとあらゆる才能を持って生まれ、森の奥に一人で済む賢者の老人に拾われるというプロアクションリプレイを使ったセーブデータみたいなところから物語がスタートしました。
ですので、私も賢者に拾われたところから考えてみたいと思います。
まず、原作の主人公はすぐに賢者に心を開いて懐きましたが、私の場合は知らないジジイに懐こうと思ったらたっぷり一年はかかります。
私は偉そうな人間は無条件に嫌いになるというロックンロールの悪いところだけを抽出したような性格をしているので、偉そうな賢者サマにはずっと懐かない恐れもあります。
原作では、主人公はジジイの教育により世界最強の魔術士になりましたが、私の場合はジジイに魔法を教えてもらうところまでいけそうにありません。
原作では次に、成長した主人公が町に出る展開になります。
主人公は魔法だけでなく武術や工作の才能も発揮していたので、賢者の友人である王様から直々に声がかかり、エリート魔術学園に通うことになりました。
私の場合は、いくら才能があるといえども賢者からの教育を受けられない可能性が高いので、おそらく満足に魔法も習得できていないでしょう。
武術や工作などもってのほかです。
王様とのコネも使えないのが濃厚なので、徒手空拳で街に出稼ぎに出ざるをえなさそうです。
江戸時代の恵まれない子供みたいですね。
街に出ると、主人公はチンピラに襲われている美女を助けていいかんじになっていました。
私の場合は見ず知らずの他人を助けるような心の余裕はないので普通にスルーする以外の選択肢はありません。
美女はあのままチンピラに拉致されて娼館に売り飛ばされるでしょうが、悪いのは私に心の余裕をくれなかった世界であって私は悪くないので、特に気にする必要はないでしょう。
どうせあの美女を助けたとしても、「どうせ助けられるならお前みたいな食い倒れ人形みたいな顔面してる奴じゃなくてイケメンがよかったんですけど?」とか言われるに決まってます。
第一話の展開は大体以上になります。
原作では美女と出会ってワクワクドキドキな終わり方でしたが、私の場合はこれから就職先どうしよう…という現実世界と何も変わらない不安が浮上して終わりでした。
やっぱりいくら転生チートがあったとしても、元の性格が私のような口と自尊心だけが一人前の哀れなピエロだと人生うまくいかないみたいです。
現実世界だろうが異世界だろうが大事なのはコミュ力なんですね。
異世界転生するときは、転生特典として最強の魔力とかじゃなくて人並みのコミュ力をリクエストすることにしようと思います。
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ブログが人気になれば異世界でも「俺は人気ブロガーだったんだぞ!」とアピールできるようになるので、多少はマシな暮らしができるかもしれませんし。