確実にプロパガンダアニメだけど何をプロパガンダしてるのかわからないアニメって知ってますか?
※OPテーマ
こんにちは。
現役女子高生未亡人の突撃2類人猿と申します。
突然ですが皆さん、確実にプロパガンダアニメだけど何をプロパガンダしてるのかわからないアニメってご存知ですか?
確実にプロパガンダアニメだけど何をプロパガンダしてるのかわからないアニメとは、「タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~」です。
プロパガンダって怖いですよね。
悟られないように思想を侵略するって、円谷特撮の宇宙人みたいな発想で怖いです。
多くの方はプロパガンダなんて遠い世界での話だと思っているでしょうが、私のような選択肢カーソルのデフォルト位置が「疑う」にセットされているタイプの猜疑心ガチ勢からすれば、それは平和ボケした考えと言わざるを得ません。
プロパガンダの脅威はアニメの形をとってすぐそこまで迫ってきているのです。
そのアニメこそが「タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~」です。
このアニメ、基本的には王道知育アニメっぽい内容なんですが、何らかの政治的思想のもとに作られたとしか思えない歪な雰囲気を醸し出してて、なんか見てて怖くなってくるんですよね。
しかも、何らかの思想攻撃を仕掛けてきているのは明らかなのに関わらず、どういう思想をインプリンテイングしようとしているのかはサッパリわからないというところが最高に不気味です。
しかし、その独特な雰囲気がほかにない魅力になっているのも事実。
私が好きなアニメランキング・怪奇作品部門でベスト5に入る名作なので、今日はその魅力について存分に語らせていただきます。
まず、制作体制が歪なところが好きです。
ワオ・コーポレーションという会社が製作元なのですが、この会社、「アニメ制作」と「学習塾」というハイヒールと鉄下駄くらい違う二束のわらじで経営してるんですよね。
この怪作が生まれたのは、こういう特殊なバックボーンがあったからなんですね。
もちろん、内容も抜かりなく歪です。
大雑把に内容を説明すると「主人公のマリがタイムスリップして8人の歴史上の科学者たちと出会う」という王道ストーリーになります。
しかし、「~マリ・ワカと8人の科学者たち~」という「マリとワカのダブル主人公ですよ」と言わんばかりのタイトルの割に、ワカは1回しかタイムスリップしないという点は王道ではないかもしれません。
また、話の基本フォーマットは、「マリがタイムスリップして科学者と出会い、トラブルに巻き込まれる」というものなのですが、出会うトラブルがことごとくヘビーなのも特徴です。
マリが出会ったトラブルをいくつか挙げると
- 知り合った少年が怪我を負ったが、彼の身分は奴隷のため治療を受けさせてもらえない
- 協会に背いた科学者がギロチンの刑に処される
- 憲兵が罪なき人々の資材を押収していく
など、どれもこれも政治体制を革命しないと解決できないようなトラブルばかりでした。
教育アニメなのに、科学描写よりも弱者が不当に虐げられる描写のほうが多かったと思います。
まぁ、マリはトラブルに巻き込まれるだけで、特に解決しないまま現代に帰るので、トラブルの根がいくら深くても問題ないのですが。
もっと言うと、マリは過去でどれだけヘビーな体験をして帰ってきても、「ふぇ~。今回も大変だったよ~。」の一言で済ましてしまう当代きっての烈女なので、あまり悲壮感もありません。
ほかにも、第一話が完全にAEDの販促アニメだったり、行方不明だった父親が過去で憲兵相手にスタンガンで無双していたりと細かい見どころはたくさんありますが、語りだしたらキリがないのでここまでにしておきます。
素晴らしい作品なので、皆さんもお友達にこのブログを教えてあげて、ぜひ視聴してみてくださいね。
ちなみに、同じくワオ・コーポレーションが制作している「アニメガタリズ」もかなりの怪作なのでオススメです。