ボトルマンと死んだ不死鳥と蒸発した炎呪
タカラトミーの新ホビー「キャップ革命 ボトルマン」が発表されました。
ビー玉ではなくペットボトルの蓋を飛ばすビーダマンってかんじのオモチャです。
ビーダマンは全力で締め撃ちすると普通に痣が残るレベルで怪我をして危なかったですし、最近はビー玉そのものをほとんど見ませんし、ビーダマンのままでは令和の時代に合わないという判断なのかもしれません。
その点ペットボトルの蓋は軽量安全かつ入手性も高いので、新時代の弾丸としてはこれ以上ないですね。
軽いぶん回転をかけての曲げ射ちもより派手になり、今までにない遊び方ができそうです。
私はいま28歳なので、スーパービーダマンとか爆外伝とかを見て育った世代になります。
スーパービーダマンは今でも「ワイのワイルドワイバーン」の画像などでたまに見かけますね。
また、主人公の使うビーダマンである「ファイティングフェニックス」は、平成30年あたりにboketeでもちょっと話題になりました。
今もgoogle検索するとサジェストに「ファイティングフェニックス元年」という候補が出てきます。
1年ほど前に漫画版が全巻無料配信されていたので、それで触れた人も多いかもしれません。
(私もそのときに久しぶりに読み返しました)
そんなわけで今も愛されている?スーパービーダマンですが、私にはちょっぴり苦い思い出があったりします。
私は 新元号 ファイティングフェニックスのオモチャを持ってました。
ファイティングフェニックスには締め撃ちというギミックが搭載されています。
背中についている灰色のウイングを下げるとビー玉発射口の爪(黄色い部分)が締まり、射出に必要な力が大きくなる代わりにビー玉の威力がアップするという機構です。
自分のパワーがビー玉のパワーに変換されるのがカッコよくて気に入っていたのを覚えています。
しかし、ある日の父が悪ふざけでウイングを8時20分くらいの角度まで下げてしまった結果、爪が締まりすぎてビー玉が発射できなくなり、私のファイティングフェニックスは死んだ不死鳥になってしまいました。
当時は非力な子供だったのでビー玉を発射できなくなりましたが大人になった今なら発射できそうな気もするので、実家の蔵からファイティングフェニックスを蘇らせ、令和キッズのボトルマンを圧倒的パワーで蹴散らすというホビーアニメによく出てくる子供相手にガチで勝ちにくる大人(しかも負ける)のロールプレイでもして楽しもうかなと思います。
あと、世代的には私はスーパービーダマン世代なのですが、一番思い入れがあるのは「B-伝説!バトルビーダマン 炎魂」だったりします。
炎魂は従来のビーダマン本体の進化に加え、ビー玉も進化させることをコンセプトとした作品でした。
ストライクショットと呼ばれる特別なビー玉を主人公たちが追い求めるのが話の大筋になります。
ストライクショットにはタイヤ状のグリップがついていて回転力に優れるドライブ弾や、偏心していてジグザグの挙動を描くランダム弾、ただの鉄球のメタル弾など様々な種類があり、そのバリエーションで楽しませてくれました。
しかし、ビー玉を進化させるという新機軸はビーダマン本体の進化が煮詰まっていたという証左でもあり、実際このシリーズでは最終的にデジタルビーダマンというラジコン操作のビーダマンが登場します。
ビーダマンの面白さはビー玉を自らの手で打ち出す感触にあると思うので、デジタルビーダマンは和菓子を期待したらシュークリームを出された的なコレジャナイ感を個人的には抱いてたりします。
しかし、炎魂はデジタルビーダマンのしょっぱさを跳ね除けるくらいドラマが熱かったので、私は大好きです。
全体的に男臭いバトルが多いのですが、中でも熱いのが炎呪Vs.アキュラスでしょうか。
炎呪は主人公のライバルでダークヒーロー的な立ち位置の男です。
人格的には、ベジータがブルマを寝取られたらこんなかんじになるかなというスレ具合の無頼漢でした。
一方アキュラスは無口な天才キャラ。
アキュラス自身は何も喋らず、相棒の犬が喋ることで他者と意思疎通を取るというミステリアスな男です。
同時期のワンピースに似た設定のキャラがいたような気がしますね。
試合の展開はだいたいこんなかんじです。
- 10回相手にビー玉を当てたら勝利というルール
- 試合は終始アキュラス優勢で進み、そのスコアは9対0まで開く
- 炎呪はこのまま負けるわけにはいかないと渾身の力で爆炎を纏ったシュートを発射し、アキュラスから1ポイントを奪取
- しかし、爆炎を起こした反動で炎呪は蒸発してしまう…
ビーダマンで爆炎なんて起こるわけないだろというツッコミは野暮ってものですが、自分の炎で自分が蒸発するのは流石にツッコミを入れたくなりますね。
しかし、それぐらい決死の覚悟で攻撃をしたということでもあり、私の中ではこのシーンはツッコミ所がありつつも真っ当に熱いシーンとしてカテゴライズされています。
(炎呪は後に生きていたことが発覚しますが、炎呪がコミュ障なので理由は誰も聞き出せませんでした)
他にも熱いシーンが目白押しなので、みなさんも機会があればぜひ視聴してみてください。
(U-NEXTで見れます)