暴れゴリラ2忍法帖

現役女子高生未亡人が日々を綴ります

春映画!スーパーヒーロー戦記!

 

  • この映画はいわゆる「春映画」と言われる映画になります。仮面ライダーはここ10年くらい、ほぼ毎年子供たちの春休みに合わせてオールライダーが集結する映画を公開してきました。なので、オールスター映画のことをライダー界隈では春映画と呼びます。
  • 今年はコロナの影響で夏の公開になりましたが…

 

  • 春映画の醍醐味は、採掘場にヒーローがワラワラ湧いてくるところです。
  • 仮面ライダーは主役だけでも30人以上存在します。それだけの数のヒーロー個々人にスポットを当てることなんてできるわけないので、基本的には歴代のうち何人かがピックアップされてストーリーの中核となり、それ以外のメンバーは終盤に集結するという形になります。
  • 多いときは100人近くのヒーローが集結するので、映画のクライマックスはいつもだだっ広い採石場とかになります。
  • 通称「いつもの採掘場」。
  • 100人近いヒーローが集結するとなると登場シーンに尺を割くことも出来ないので、ヒーローたちはわんこそばのように次々と登場してきます。
  • もちろん、戦闘シーンにおいても一人ずつ活躍させる尺なぞ存在しないので、登場した歴代ヒーローはザコ敵を殴りながら一言二言喋るだけで出番終了してしまいます。
  • このワラワラ湧いてきたヒーローが続々と出番終了していくスピード感こそが、春映画の醍醐味だと個人的には思います。

 

  • さらに言うと、春映画はストーリーがちょっとアレになることが多いです。元々は別作品として作られた30以上の作品をクロスオーバーさせるのですから、かなりの豪腕をもってストーリーを展開しないといけないのは想像に難くないでしょう。「どうやって敵を察知したのか知らないけど、歴代ヒーローがかけつけてくれたぞ!」みたいになる年も多いです。
  • しかし、今年はヒーローが集結する理由付けは比較的シッカリしていたと思います。
  • ただ、集結したヒーローたちの性格が原作と微妙に違った印象だったりして、しっかりと春の遺伝子を感じさせてくれました。こういう胡乱さが春映画の魅力です。

 

  • そういうわけで、「スーパーヒーロー戦記」は公開こそ夏でしたが、立派に春映画していたと思います。
  • 夏の春映画。
  • ヒーローが好きでストーリーの整合性とかあまり気にしない人にしかオススメは出来ませんが、その条件に当てはまる人ならきっと楽しめる映画だと思いますので、気になる人は見に行ってみてはいかがでしょうか。

 

  • 少しだけネタバレになりますが、私は仮面ライダーJの本のシーンと、ゼクロスが「ゼクロス!」と叫ぶシーンが春っぽくて好きです。