暴れゴリラ2忍法帖

現役女子高生未亡人が日々を綴ります

バカの飲み物

私はドデカミンストロングが好きだ。

ほかのエナジードリンク系飲料に比べて一回りバカっぽい雰囲気が気に入っている。

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まずネーミングがバカっぽい。

オロナミンC」はなんかケミカルな知性を感じさせるし、「モンスターエナジー」は只ならぬパワーを感じさせるが、「ドデカミン」は適当に考えたドラえもんの秘密道具みたいなかんじだ。

ストロングをつけることでよりバカっぽさが際立っているのもポイントが高い。

 

セールストークに具体性がないのもバカっぽい。

例えばリアルゴールドは缶に「高麗人参ビタミンB2/B3でエネルギーを注入」「アミノ酸とビタミンCでエネルギーを爆発」という、データに基づいたそれっぽい文言が書いてある。

一方、ドデカミンは「ここ一番の強さに!」「ファイト"超"バクハツ」など、フワっとしたことしか書いてなくて、気合は十分だけど論理的に話すことが苦手な若手社員みたいな可愛らしさを感じる。

 

また、ほかのエナジードリンク系飲料より量が多くて味が美味しいのも、神秘性が感じられなくて好きだ。

モンスターエナジーは200円以上するし味も変だから効き目がある気がするのだが、ドデカミンからそういうご利益を感じたことはない。

単純に美味しいから飲んでる。

 

ドデカミンストロングの魅力は、ひとことで言うのなら「ギャグキャラっぽいところ」だと思う。

骨折したら入院したりする世界観なのに、一人だけ爆発に巻き込まれてもアフロになるだけで済みそうな安心感があるのだ。

私には「この世界のIQを下げる」という野望があるが、ドデカミンのIQの低さはその世界観にドンピシャなのである。

餃子時空の反復横跳び

私は会社の寮に住んでいる。

家賃が安いのはありがたいのだが、高級住宅地のど真ん中という立地はいただけない。

住宅地は飲食店が少ないので、私のような自炊が嫌いな人間にとっては食の楽しみが大いに制限される。

 

そんな高級住宅地の中に存在する唯一の飲食店が大阪王将である。

普段の町にはオホホと笑いながら犬を散歩させるようなマダムしかいないのだが、大阪王将だけは低所得顔のオッサンで溢れかえっていて安心する(もちろん、私も低所得顔のオッサンの一人である)。

高級住宅地に紛れ込んだ小汚いオッサンたちがゴキブリホイホイのように大阪王将におびき寄せられるのは、何らかの社会実験を思わせる。

 

大阪王将は最近餃子をリニューアルしたようだ。

正確な文言は覚えていないが、「創業50年、改良を重ねることで今までで一番美味い餃子ができました!」と書かれたポスターが店内に貼られていた。

 

確かに、以前に比べて餃子がうまくなったような気がする。

大阪王将の独自要素である味噌ダレも美味だ。

 

しかし、GWごろから大阪王将が「創業50周年フェア」なるものを開催してきたのだが、これが私の中で物議を呼んでいる。

フェア期間中は創業復刻餃子と題して、リニューアル餃子ではなく創業当時の味を再現した餃子が提供されるのだ。

 

私が言いたいのは、「せっかく50年かけて味を改良してきたのに、どうして味をスタートに戻してしまうんだ」ということである。

今までで一番美味い餃子を食わせてくれよ。

創業者へのリスペクト精神は社内においては重要かもしれないが、それに消費者まで巻き込まないでほしい。

大阪王将の創業者なんて欠片も興味はない。

 

まぁ、リニューアル餃子も創業復刻餃子も味の違いはわからなかったし、餃子の割引券も貰えたし、実際のところほとんど文句はないのだが。

割引券を握らせておけば低所得のオッサンは文句を言わなくなるということを大阪王将はよく理解している。

これからも我々オッサンたちのオアシスであり続けてほしい。

ケボーンに染まれ

最近、騎士竜戦隊リュウソウジャーの楽しみ方がやっとわかってきた。

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リュウソウジャーは今年の新しいスーパー戦隊である。

 

前年の「ルパンレンジャーVS.パトレンジャー」は2つの戦隊が対立するという新機軸や、正義とは何かを問う骨太のストーリーが見どころの意欲作で、私も大いに楽しんでいた(バカ真面目な朝加圭一郎が大好きだった)。

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合図を送る朝加圭一郎

 

しかし、「ルパンレンジャーVS.パトレンジャー」の革新的試みはセールスには結び付かなかった。

そのため、後任であるリュウソウジャーは徹底して王道な戦隊になることが予想されていた。

恐竜という子供受けするモチーフ、ストレートにかっこいい見た目、レゴブロック的な組み換え遊びが楽しいロボットなど、放送前の情報からも子供への訴求力を強く意識していることが見て取れた。

 

しかし、いざ始まってみると実態はケボーンだった

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【第一話あらすじ】

リュウソウジャーは古代から続く正義の一族の末裔という設定である。

一族は栃木県の森深くにある隠れ里で静かに暮らしていた。

しかし、太古からの敵・ドルイドンが復活し、里はドルイドンに滅ぼされてしまう。

そして、ドルイドンの襲撃から生き延びた若き三人の戦士レッド・ブルー・ピンクはリュウソウジャーとして戦うことを決意する。

 

【第一話感想】

下馬評通り、かなりシリアスかつハードな展開である。

その割に変身音声が「ケボーン!ソイヤソイヤソイヤソイヤ!」というヤケクソ一歩手前のハイテンションっぷりだったり、一族の遺志を背負う三人の戦士というラストシーンの悲壮さの割に出てくるテロップが「このあとのEDで、みんなも一緒に歌って踊ろう」だったりと、このころからケボーンが見え隠れしていたが、これくらいなら戦隊ならよくある話なので大して気にしていなかった。

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【第二話あらすじ】

 

敵怪人「マイナソー」は一般人を宿主として生まれ、マイナソーが成長しきると宿主は死ぬというハードな設定が明かされる 。

 

【第二話感想】

リュウソウジャーは〇〇ソウルという能力を使う。

「ノビソウル」を使うと腕が伸びる、「カタソウル」なら硬化、「フエソウル」なら分身といった具合だ。

ソウルと日本語の「~そう」がかかったネーミングなのだろう。

しかし、第二話では「ムキムキソウル」という何もかかっていない能力が登場した。

今思えば、これもまたケボーンの片鱗だった。

 

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【第三話あらすじ】

 

里から離反していた戦士の兄弟が新たにリュウソウジャー(グリーン・ブラック)として登場したが、2人はマイナソーを成長させないために宿主を殺そうとする過激派で、レッドたちとは相いれなかった。

 

【第三話感想】

この時点ではリュウソウジャーはシリアスな戦隊だということを信じて疑っていなかった。

私のお気に入りキャラで、「コイツは殺すしかない」が口癖の男バンバの初登場回でもある(厳密にいうと顔見せは今までもしていたが)。

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リュウソウブラック・バンバ。すぐに人を殺そうとする男。

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【第四話あらすじ】

リュウソウグリーン・ブラック兄弟の弟であるグリーンと、主人公のレッドがどちらのスピードが上かという話題で喧嘩する。

そのあと共闘して互いを認め合い和解。

 

【第四話感想】

 

この回から目に見えてケボーン濃度が高まってくる

先週まではシリアス一直線だったのに、急に子供みたいな喧嘩が始まって視聴者は大いに困惑した。

特撮特有の脚本家によるキャラのブレだと思われていたが、レッドとグリーンの精神年齢が低いという描写は今後も続くことになる。

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【第五話あらすじ】

グリーンがブラックにレッドたちとの和解路線を提案するが、ブラックは聞き入れなかった。

その足並みの揃わなさが災いして、グリーンは敵マイナソーの毒攻撃を受けてしまう。

マイナソーの撃破には成功したがグリーンの毒は消えず大ピンチ!というところで次回に続く。

 

【第五話感想】

特撮脳の視聴者は敵を倒せば毒も消えるに違いないと信じ込んでいたが、冷静に考えたらそんなわけはなかった。

ハブに噛まれたからといって、そのハブを殺して解毒なんてできるわけないのに。

特撮視聴者の固定観念を逆手に取った巧妙なトリックと言えよう。

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【第六話あらすじ】

 

里の長老を訪ねて解毒薬を調達。

弟のために命をかけてくれた姿を見てブラックもついにレッドたちと和解。

 

【第六話感想】

この作品のキモはシリアスではなくケボーンなのだと視聴者が確信した記念すべき回。

里が滅んだのに長老が普通に生きてるのもどうかと思うが、それ以上に長老がケバブ屋になってたインパクトが大きすぎる。

しかも、里が滅んだことなんかどこ吹く風で「ケバブは美味いからな」と第二の人生をエンジョイしている姿は、ポジティブという言葉ではくくれない狂気を感じた。

この恐怖を感じるほどのポジティブさこそがケボーンの神髄なのかもしれない。

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一族の復讐とかは一切考えていない笑顔。

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【第七話あらすじ】

 

怪人が子供に取り入るという作戦を使ってきた。

そのため、怪人を倒そうとすると子供たちが「やめて!怪人さんを倒さないで!」と盾になってきてリュウソウジャー大ピンチ。

だが、頭脳派のブルーが立案した「離れた場所で歌を歌って子供をおびき寄せる」という作戦で対抗しなんとか勝利。

 

【第七話感想】

歌によるおびき寄せ作戦が成功したとき、頭脳派のブルーが「子供は歌が好きだからな」とアホみたいなセリフを言ってしたり顔をしているシーンが最高にケボーンだったと思う。

設定がシリアスなのは変わっていないのだが、登場人物の頭が全体的にケボーンだからいまいち締まらないところがリュウソウジャーの魅力である。

 

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【第八話あらすじ】

 

空を飛ぶ敵に手も足も出ないが、ピンク(音痴)に歌わせることで、敵の下手な歌を聞くと発狂するという弱点を突いて撃破。

 

【第八話感想】

 

二週連続で歌によるおびき寄せ作戦が決まるのはケボーンがなせる技か。

リュウソウジャーはカラオケ戦隊なのかもしれない。

敵側もちょっとは対策しろよ。

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今のところ放送されているのはこの第八話までである。

最初のうちはケボーンが体に馴染んでいなかったため面白さがわからなかったが、今はすっかりケボーン中毒だ。

明日の放送ではどんなケボーンが見られるのだろうか。

個人的には、明日も歌による誘導作戦が実行されるというワンパターンケボーンに期待したいところだ。