バカの飲み物
私はドデカミンストロングが好きだ。
ほかのエナジードリンク系飲料に比べて一回りバカっぽい雰囲気が気に入っている。
まずネーミングがバカっぽい。
「オロナミンC」はなんかケミカルな知性を感じさせるし、「モンスターエナジー」は只ならぬパワーを感じさせるが、「ドデカミン」は適当に考えたドラえもんの秘密道具みたいなかんじだ。
ストロングをつけることでよりバカっぽさが際立っているのもポイントが高い。
セールストークに具体性がないのもバカっぽい。
例えばリアルゴールドは缶に「高麗人参とビタミンB2/B3でエネルギーを注入」「アミノ酸とビタミンCでエネルギーを爆発」という、データに基づいたそれっぽい文言が書いてある。
一方、ドデカミンは「ここ一番の強さに!」「ファイト"超"バクハツ」など、フワっとしたことしか書いてなくて、気合は十分だけど論理的に話すことが苦手な若手社員みたいな可愛らしさを感じる。
また、ほかのエナジードリンク系飲料より量が多くて味が美味しいのも、神秘性が感じられなくて好きだ。
モンスターエナジーは200円以上するし味も変だから効き目がある気がするのだが、ドデカミンからそういうご利益を感じたことはない。
単純に美味しいから飲んでる。
ドデカミンストロングの魅力は、ひとことで言うのなら「ギャグキャラっぽいところ」だと思う。
骨折したら入院したりする世界観なのに、一人だけ爆発に巻き込まれてもアフロになるだけで済みそうな安心感があるのだ。
私には「この世界のIQを下げる」という野望があるが、ドデカミンのIQの低さはその世界観にドンピシャなのである。