暴れゴリラ2忍法帖

現役女子高生未亡人が日々を綴ります

早めに引っ越し準備する奴は鶏肉野郎だ!

会社の寮の退寮期限が迫ってきたため、土日で新しいヤサを探し、契約書にハンコを突くところまで済ませた。

今まで「早めに引っ越し準備する奴は鶏肉野郎だ!」というプロパガンダを行うことで会社の同期たちに先を越されないよう牽制をかけていたのだが、自分が一番乗りで引っ越し準備を終えてしまった形になる。

アイアム二枚舌。

 

新しい家を契約するにあたり、保証人である父の年収を書類に書く必要があった。

別に構わないんだけど、自分の親に年収を聞くのはかなり緊張した。

実の親の年収というデリケートゾーンに踏み込むのは、そこはかとない背徳感がある。

「親もひとりの人間なんだな」という世知辛さを感じてしまうのだ。

この感情は、両親も性交渉をしているという事実に気づいたときのそれとだいたい同じである。

 

引っ越し先を決めた話を上司にしたら、「不動産屋はいい物件を隠し持ってて、最初はその物件を出さない。揺さぶりをかけると渋々いい物件を出してくる。」ということを教えてもらった。

逆転裁判みたいなシステムだ。

私は大して検討せずに家を決めてしまったが、もっとLボタンを連打したほうがよかったかもしれない。

 

会社の後輩が軽く説教されている場面に遭遇した。

なんでも、出張で展示会に行ったのに、絶対に調査しておくべき大手企業の展示を見てこなかったのだそうだ。

後輩は「見てこないといけないなら行く前に行ってくださいよ…」と口答えをしていた。

ザ・口答えってかんじで、なんだか聞いてて嬉しくなる。

私はこういう「いかにもな状況」を見るのが大好きだ。

「いかにもな状況」はたいていの場合フィクションではよく見るけど、現実ではそんなにお目にかかることはない。

だからこそ、(実際はそんなことはないのだが)現実で「いかにもな状況」を見ると、フィクションが現実に逆輸入されたような気分になる。

私はフィクションにおけるベタ展開を好む傾向があるため、現実でもベタが存在するのがわかると嬉しくなるのだ。

 

晩御飯に丸亀製麺の「肉ぶっかけうどん」を食べた。

うどんがあまり好きではないため、普段は丸亀製麺に行っても親子丼ばかり食べてしまうのだが、肉ぶっかけうどんの「肉4倍盛りできます!」というパワフルな謳い文句に惹かれて注文してしまった。

もちろん肉4倍で注文したのだが、値段も普通に4倍取られたのは痛恨だった。

同じ値段で肉が4倍になると勘違いしていたのだ。

普段のハードボイルドな私ならば、そんなうまい話があるわけがないと気づいただろうが、ほのかに香る年末の匂いが私から冷静さを奪ったのかもしれない。

また、肉を4倍にしているのに、いつもの癖で「かしわ天」まで追加してしまった。

新しい家の契約に伴ってビッグなマネーを動かしたせいで、金銭感覚がバカになっていていけない。

追い休暇だ!

  • 会社に行って復職の話し合いをしました。わんぱくバンバンな無職生活も終わりの日が近い。
  • と思ったら、「再来週まで更に追い休暇しろ」という命令が下りました。
  • 昔は「なんで会社は俺をこんなに働かせようとするんだ」と思っていましたが、今は「なんでこんなに休ませようとするんだ」と真逆なことを思っています。
  • うちの会社、ワークライフバランスの調整つまみが敏感すぎるのではなかろうか。

 

  • 久しぶりに会社に行ったので、同僚たちと久闊を叙してきました。
  • 同僚たちは仕事嫌いで有名だった私が「1か月も休むとヒマで仕方がなくなる。労働は尊い。」とか言ってることに愕然としていました。
  • しかし、「お前ほどの男がそう言うならきっとそうなんだろう」と納得もしていました。
  • 私は自分で考えているよりも同僚たちに社会不適合者だと認識されていたようです。若干ショック。

 

  • 会社から「規則正しい生活を送りなさい!」と命令されているので、働いてないくせに早寝早起きをするという健康志向の年金受給者みたいな生活をしています。

 

  • 何年か前から尾てい骨がボロボロになっているみたいで、長時間座るとケツの骨が痛くなります。今日も痛い。
  • どうも最近常にどこかが痛い気がする…
  • まぁ体が痛くなる原因は「やる気が出る薬」の薬効でやる気が過剰分泌され、衝動的にスクワットを100回やって筋肉痛になったりするからなのですが。
  • こんなにやる気に溢れている無職はそうそういませんよ。

 

「HELLO WORLD」はヒロインが可愛いことが最も大切な映画だと思いました

  • HELLO WORLD」というプログラミング教本で最初に紹介されるサンプルコードみたいな名前のアニメ映画を観てきました。面白かったです。
  • 「ラスト1秒に衝撃の展開が!」みたいな煽り文句で宣伝されていましたが、衝撃の展開みたいなビックリギミックよりも王道な青春SFとしての魅力のほうが私には刺さりました。ボーイミーツガール大好き。
  • 流行っているネットスラングを使うのはあまり好きではないのですが、主人公とヒロインのベストカップルっぷりは「尊い…」としか言いようがありませんでした。抱けーっ!
  • 私のように、若い子がイチャイチャしてるのを見るのが好きな気ぶりジジイには文句なしにオススメの映画です。

 

  • HELLO WORLD」の凄いところは、観客がヒロインのことを好きにならないとちっとも物語に入れ込めない構造になっているところだと思っています。
  • この映画は大雑把に言うと「主人公が愛するヒロインのためにあれこれ頑張っちゃうぞ!」っていう筋書きで進行します。主人公の行動原理は「愛」の一言のみです。
  • この話の運び方は、観客が少しでも「なんで主人公はそんなにヒロインのことが好きなの?」と疑念を抱いてしまうと主人公にちっとも共感できなくなっちゃう危険性があると感じました。観客を全員ヒロインの虜にする自信がないとできない大胆な作風です。
  • しかし、ヒロインはそれだけの大役を任されるに足るキャラクターでした。要するに、めちゃくちゃ可愛い。高潔で、嫌味なく、可愛げもあって、「そりゃ好きになっちゃうよ」という感じです。死角がない8wayショットヒロイン。

 

  • 映画を観るついでに、お気に入りのラーメン屋にも行っちゃおうと思っていたのですが、潰れてました。
  • その店は「味の濃いスープを客が好きなだけ出汁で割る」という独自スタイルでやっていました。私はスープを出しで割らずにそのまま飲む「背徳スタイル」が大好きだったので、潰れてしまい非常に残念です。