黒魔術を使うストーカー女が恋に目覚める話
今日は大きな街に出て映画を見てきました。
いま私は大阪の実家に住んでいるのですが、みなさんご存知の通り大阪といえば暴力の街、和製ゴッサムシティです。
そんな大阪の中でも私が住んでいる地域は比較的平和なのですが、大きな街では野盗が出たりするらしいので、私のようないかにも狩られる側の貧弱中年がひとりで出歩くのはちょっと怖かったです。
見てきたのは「劇場版 輪るピングドラム RE : cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略」というわけわからん題名の映画です。
題名がわけわからなさすぎて、劇場で入場開始をアナウンスするお姉さんも「劇場版 わる?ピンクドラム ペングイン?」みたいに全然読めてませんでした。
しかし、この映画は内容も題名に負けず劣らず難解でした。
輪るピングドラムはもともとTVアニメとして放送されていて、今回の映画は10周年記念の総集編映画になります。
私はTV版を全話視聴しているのですが、内容の半分も理解できませんでした。
どういう内容かと言われてもひとことで説明ができないくらい難解です。
今回の映画の範囲のストーリーを無理やり説明するなら、黒魔術を使うストーカー女が恋に目覚める話、みたいなかんじでしょうか。
「どうせいつもみたいに誇張表現してユーモア発揮したつもりになってるんだろ」と思われるかもしれませんが、本当にそんな話なんですよ。
ただ、ピングドラムの凄いところはそういうわけのわからなさが心地よく感じられるところなんですよね。
抽象的でフワフワした描写が続くから起こった出来事の全てが理解できるわけじゃないんですけれど、登場人物の心情だけは痛いほど伝わってきて、そのコントラストが感動を呼ぶのです。
何が起こってるのはサッパリわからないのに感動できるって凄いことですよ。
まぁ映画前編は前フリだけで終わるので特に感動場面とかもなく、ストーリーを要約するとストーカー女の恋に終始してしまうのですが…
私は割と盲信的なタイプのファンなので楽しめましたが、始めてピングドラムを見るという人がこの映画を見てもあんまり楽しめないんじゃないかなぁと思いますね。