「泥沼炎上家族」って知ってますか?
こんにちは。
現役女子高生の突撃類人猿と申します。
突然ですが皆さん、「泥沼炎上家族」ってご存知ですか?
「泥沼炎上家族」とは、教訓です。
前回の記事でも書かせていただいたように、私の実家はスローライフ田舎アニメ級の田舎です(にゃんぱすー! も機械音痴な巫女もいません。)
一説によると三毛猫の雄の方が子供より多いそうです。
コンビニまでは車で20分、豚の脱走を知らせた回覧板が流れる、 幼稚園では私が最後の卒園生、、 のように気の弱い女性はそれらのエピソードを聞いただけで卒倒す ること請け合いです。
ですが、そんな村でも唯一の利点があります。
それは、無尽蔵の焚火スポットです。
焚火といっても、炭や焚火台がある良識的なものではなく、枯れている草に直火でファイアーする焼畑農業的な焚火です。
稲刈りの時期から我が家の近所は、魔王軍に侵略された村のような感じになっています。
村のお年寄りはその匂いで冬の訪れを感じるそうなので、 ほんと怖いところです。
私はその当時一人暮らしをしていましたが、 1か月に一度は実家に帰り焚火を手伝ったりしていました。
その年の夏は例年になく暑く、 信じられないくらい大量の枯草が手に入りました。
鍬を使い親子水入らずでせっせと草を集める、、 都会では考えられません。
一山を築いた達成感に、私含め父と弟も鼻高々です。
しかし、本番はこれからです。
如何にしてこの山を美しく消し去るかによって、村でのヒエラルキーが決まるからです。
父はライターと新聞紙を使い点火しました。
湿った草が混じっていたのか、 とんでもない量の白煙で流石にビビりましたが、 どうやら上手く着火したようです。
私たちは父を畑に残し家へ上がりました。
しばらくすると外が騒がしくなってきました。
注意深く聞くと「ャバイ!!ャバイ!!ャバイ!!」という父の声です。
家から外を覗くと、沼地に足を突っ込み身動きが取れなくなった父が業火に囲まれています。
何がどうなったらそういう状況になるか考えましたが、 今はそれどころではありません。
父が一山幾らの肉になる前に助けねば。
一足先に助けに向かった弟が、 ホースを手に父のもとへ向かいました。
流石若者!頭は悪いがこういう時には役に立つ! と思い安心しましたが、よく見るとホースの先に何も繋がっていません。
途中で蛇口から抜けてしまったのか、 初めから蛇口に刺さっていなかったのか、それともホース≒ 水と思ったのかは不明ですが、
彼は為す術なくホースで炎を鞭打し、 やがて彼も泥沼へ足を取られてしまいました。
もうお終いかと思われましたが、我が家の愛犬であるビス(雑種、 仮名)が泥沼炎上状態の彼らのもとへ駆けつけています。
「お前らもう終いか?じっくり休んでおけ、あとは俺がやる・・ !」と言わんばかりの勢いです。
犬と人間の繋がりの歴史を感じさせる瞬間でしたが、 彼もやはり泥沼に4本足を奪われました。
私は、そんな彼らを見て、終わらない鎮魂歌を思い出していました。
迫り来る業火、延焼による賠償、 大の大人が2人と1匹もいて何も出来ない無力感、自然の驚異、 火の取り扱いには気をつけねば・・
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