暴れゴリラ2忍法帖

現役女子高生未亡人が日々を綴ります

「なんだよ、ちゃんとわかってんじゃねぇか…」って知ってますか?

※OPテーマ

 

こんにちは。

現役女子高生未亡人の突撃2類人猿と申します。

 

突然ですが皆さん、「なんだよ、ちゃんとわかってんじゃねぇか…」ってご存知ですか?

「なんだよ、ちゃんとわかってんじゃねぇか…」とは、私と強敵の心の交流です。

 

「KING of PRISM -Shiny Seven Stars- 劇場編集版」を観てきました。

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白背景の上に白字を被せてるので、「輝いてるって」の「て」がステルスしてます

 

 「KING of PRISM -Shiny Seven Stars- 劇場編集版」は、4月から放送されるTVアニメ「KING of PRISM -Shiny Seven Stars-」を先行公開した劇場アニメです。

1ヶ月待つだけでTVで観られる内容を劇場公開するという、税金を徴収するかのように金をむしってくる上映スタイルですが、私はKING of PRISM(以下キンプリ)シリーズが大好きなので、当然のように公開初日にオタク税を納税してきました。

 

キンプリはもともと「プリティーリズム レインボーライブ」という女児向けTVアニメのスピンオフ劇場作品として始まりました。

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キャラデザはエロマンガ家のOKAMA先生

 

女性アイドルが活躍する女児向けアニメの外伝作品なのにイケメンアイドルを主人公にするという、マーケティングという概念が生まれる前みたいな顧客層ガン無視の作品展開にプリズムヤクザ(プリリズファンの愛称)は度肝を抜かれました。

ところがどっこい、イケメンが星座になったり腹筋から焼夷弾を落としたりするアッパー系のハーブを決めた展開や、劇場での声出しOKな応援上映というスタイルが女性ファンの間でクチ込みで広がり、キンプリはスマッシュヒット作品になりました。

パラレルワールドが100個あるとすれば、この世界はキンプリが流行ってる唯一の世界線だと思います。

 

しかし、私はキンプリのヒットに微妙に納得いっていませんでした。

キンプリはイケメンがキラキラ全開で歌って踊る作風で、それはそれで最高に面白いのですが、プリリズシリーズの特色である見てるだけで嘔吐しそうになるほど重い逆境から主人公が立ち上がり一皮むけるという巨人の星メソッドを踏襲していないのが不満だったのです。

ファンの大半が女性層になったことからも、「プリリズとキンプリは違うシリーズである」という認識が私の中にありました。

 

そういうモヤモヤを抱えたまま、キンプリの続編作品である「KING of PRISM -PRIDE the HERO-」が劇場公開されました。

この続編が、モナリザ以来の傑作芸術作品だったんですよね。

巨人の星メソッドも盛り込まれプリティーリズム的魅力も色濃く出つつ、キンプリ独自のキラキラな作風も顕在で、とにかくヤバイくらい面白かったのです。

 

KING of PRISM -PRIDE the HERO-」はいわゆる泣けるストーリーでは全然なくて、むしろ熱血寄りだったんですが、それにも関わらず感極まり過ぎて号泣するという得難い体験をすることができました。

このときの私は、心でなく魂が泣いていました

私の人生の中でもベスト5に入るくらいに強烈な体験です。

 

私は上映が終わったとき、人生で最も満たされた状態になっていました。

このときの私はヤマト2199で地球を見たときの沖田艦長とほぼ同じ精神状態にあったと思われます。

しかし、隣の席の女性ペアの会話が聞こえてきて、私の最高のエクスペリエンスは邪魔されてしまいました。

キャッキャしながら「マジで意味わからなかった~~」とか笑いあっているのです。

 

私はこれを聞いて「マジ舐めんなよ」と思わざるを得ませんでした。

「きっとこのアバズレはキンプリにハーブ展開を期待する層で、あの濃厚な熱血ドラマを理解できなかったんだ!これだから応援上映から入ってきたメスブタは!」と考えてしまったのです。

普段なら作品の楽しみ方を限定するような思考をしてはいけないとわかるのですが、このときに関しては私の精神状態もメルトダウン寸前の核融合炉みたいに爆熱していたので、無性に腹が立ってしまいました。

ですから、ついその人のほうをチラリとうかがってしまったんですよね(隣の人をジロジロ見るなんてマナー違反もいいとこですが…)。

 

そしたら、その人も号泣してたんです

そのときに心の中で発されたつぶやきが「なんだよ、ちゃんとわかってんじゃねぇか…」なのです。

あの瞬間、私は彼女と確実に心が通じ合っていました。

彼女だけでなく、劇場全体と通じ合っていたのだと思います。

漢泣きしたことも、あれだけ多くの人と心を通わせれたのも、後にも先にもこのときだけです。

私はこの感動が忘れられず、通算であと7回劇場に足を運ぶことになります。

 

4月から放送される「KING of PRISM -Shiny Seven Stars-」も、真っ当にキンプリの遺伝子を継いだ傑作でした(劇場編集版では3話までしか観れませんでしたが)。

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いつもの銭ゲバ要求とは違い、心からのお願いです。