ヒロイン未満のポルノ提供要員って知ってますか?
こんにちは。
現役女子高生の突撃類人猿と申します。
突然ですが皆さん、ヒロイン未満のポルノ提供要員ってご存知ですか?
ヒロイン未満のポルノ提供要員とは、アヘ顔Wピース先生です。
私は現在、「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」というラノベ原作のアニメにハマっております。
この作品は、平成も終わろうとしているこのご時世では滅多にお目にかかれないくらい作画崩壊しており、常に絵がフニャフニャしていることばかりが話題になっていますが、実は話もフニャフニャしていてなんとも言えない味があります。
おおざっぱにストーリーを説明するとこんなかんじです。
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主人公の妹は天才的ラノベセンスを持っていて、出来心で「永遠野誓」というペンネームで賞に応募したら、受賞してプロデビューすることになった
- 妹は受賞パーティーに行かないといけなくなったが、引っ込み思案のため顔出しはしたくない
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主人公が一肌脱いで、人前に出るときは主人公が「永遠野誓」としてふるまうことになる
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ヒロインがわんこそばみたいに次々と出てきて、順次主人公に惚れる
最後の項目だけ脈絡がありませんが、この作品のコアが最後の項目にあることはお察しの通りです。
ラノベ世界では教育の義務・勤労の義務・納税の義務に加え、主人公がチヤホヤされる義務が存在するので、ラノベとしては極めて模範的な作風と言えるでしょう。
また、主人公が天才ラノベ作家「永遠野誓」を名乗り始めるや否や、ヒロインが続々と恋に落ちる展開では、「女性は権力に弱い」という嫌なリアリティが描かれているため、単なるハーレムアニメではなく権力と愛の狭間で揺れる男女の機微を繊細に描いた社会派作品とも言えるかもしれません(言えません)。
そんな権力に寄って来た女の一人が、私のお気に入りキャラである「アヘ顔Wピース先生」です。
アヘ顔Wピース先生は妹が描いたラノベの挿絵を担当してくれたイラストレータさんです。
「アヘ顔Wピース」というのは彼女のペンネームなのですが、特に本名の設定もないと思われるので、作中では一貫して「アヘ顔Wピース先生」と呼ばれ続けています(一部例外あり)。
「ニコチャン大王の家来」とか「北斗の子分」と同じシステムです。
実際、OPにおいてこんなかんじにキャラの横に名前が表示される演出でも
アヘ顔Wピース先生の場合はこうです。
また、キャスト紹介も、もちろんこうなります。
一人だけアホみたいに長いアホみたいな名前がクレジットされているあたり、アヘ顔Wピース先生が特殊な立ち位置にいることが察せられます。
実際、アヘ顔Wピース先生は他のヒロインとは一線を画した位置にいます。
並みいるヒロインの中で、彼女だけ主人公に惚れていないのです。
そのため、彼女に与えられる作劇上の役回りも、ヒロイン未満のポルノ提供要員というやや特殊なものになっています。
彼女は主人公に惚れてはいませんが、他のヒロインのポルノ展開の呼び水になるという非常に重要な役割を背負っています。
このポルノの呼び水は外国人かつ重度のオタクという設定を持ったアヘ顔Wピース先生にしかできないミッションです。
例えばみんなで海に行ったとき、アヘ顔Wピース先生は主人公にこう言いました。
「海と言えばサンオイル塗りデース!絵の参考にしたいので、サンオイルを塗ってくだサーイ!」
こんなパワーに溢れたポルノ導入ができるキャラクターはアヘ顔Wピース先生しかいません。
実際、このセリフのおかげで、他のヒロインたちも「自分も負けずにアピールしないと!」と焦燥感にかられ、続々と主人公にサンオイルを塗ってもらうというポルノ展開が生まれました。
常識と羞恥が欠落したアヘ顔Wピース先生だからこそできた無駄のないストーリーラインです。
そんな心を持たないポルノマシンだったアヘ顔Wピース先生でしたが、最近の彼女メイン回では、彼女の他の側面も掘り下げられました。
主人公がバカにされたら一緒に怒ってくれたり、主人公の名誉のために同人誌作りに協力してくれたりと、ポルノが絡まなければ普通にいい人だったということが発覚したのです。
また、才能ある後輩に追い抜かれたことがトラウマになっているという、ポルノマシンらしからぬ人間らしい一面も見られました。
今まで、作劇の都合上、人格がポルノ方向に破綻した人間としてしか描かれていなかったこととのギャップが激しすぎます。
しかし、このギャップは私の心に何か新鮮な感覚を与えてくれて、私はすっかりアヘ顔Wピース先生の虜になってしまいました。
「海と言えばサンオイル塗りデース!」とか言ってた狂人でも、後輩に追い抜かれたらウジウジ悩んだりするというのは、なんだか勇気がもらえるエピソードな気がしませんか?
今期アニメも残り一か月なので、アヘ顔Wピース先生を見られるのも残り一か月。
その間、精いっぱいアヘ顔Wピース先生を応援していきたいと思います。
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