「生です」って知ってますか?
※OPテーマ
こんにちは。
現役女子高生未亡人の突撃2類人猿と申します。
突然ですが皆さん、「生です」ってご存知ですか?
「生です」とは、鰤です。
私はスーパーを散歩するのが好きです。
スーパーは時期によって売られてるものが移り変わっていくので、四季を感じることができて最高なんですよね。
高校時代に階段を上ったり下りたりして培った四季を楽しむ風流心は今なお健在です。
友情を捨てて風流を取る青春って、我ながら石川啄木みたいですね。
しかし、外を散歩すると寒かったり暑かったり迷子を両親のところに連れて行ってあげたら変な新興宗教にスカウトされたりと不愉快がたくさんあります。
なので四季はスーパーで感じるに限ります。
特に鮮魚コーナーや野菜コーナーは旬の商品がギチギチに並んでいるので、下手な外より四季密度が高いと言えるでしょう。
ですので、私の散歩は鮮魚コーナーを重点的に攻めることが多いです。
鮮魚コーナーは他のコーナーよりワンランク景気がいい店内放送が流れていることが多いので、四季を感じたいとき以外にも落ち込んだときやゲームでラスボスに挑む前など、テンションを上げたいときにもオススメです。
この前も仕事がうまくいかなさすぎて会社の自席がウルトラ兄弟が磔にされたときの十字架に差し替えられるという夢を見たとき、鮮魚コーナーに行って元気をもらってきました。
エースキラーの回
ただ、最近引っ越した先のスーパーではあまり鮮魚コーナーに行かなくなってしまいました。
鰤に対する弾圧が行われていて気分が悪いからです。
そのスーパーでは鮮魚コーナーの一品一品に「一味ちがいます」とか「今が旬」とか「脂乗ってます!」みたいな、その商品のアピールポイントを書いたシールが貼ってあります。
商品のいいところを知ってもらいたい!というお店からの鮮魚に対する愛が感じられて、とても微笑ましいと思います。
ただ、鰤の切り身だけはいつ行っても「生です」しか書かれてないんですよね。
生なのは見ればわかります。
商品への愛ゆえに全ての商品をアピールした結果、特にアピールするところがない劣等生が浮き彫りになってしまうのは皮肉と言うほかありません。
私はこの鰤を見たとき、小学校のときの卒業アルバムの「クラスメイト全員をなんらかのランキング1位にする」という企画で自分が「ひじきが好きな人ランキング1位」になっていたときと同じ気持ちが湧いてきて、毎回悲しいノスタルジーにひたる羽目になります。
この鰤はあのときの私です。
ひょっとしたら鰤を買うことで、私は昔の自分を救うことができるのかもしれない…
ただ、私は自炊をしないので生の鰤を買っても仕方がないんですよね。
せめて焼いてあれば…!
彼の「生」という唯一のアピールポイントが仇となってしまいました。
私は鰤もかつての自分も救うことができないようです。
ならばせめて今の自分だけは救ってあげたい…!
具体的には広告収入という形で…!
そういうわけで、皆さんもお友達にこのブログを教えてあげて、私の広告収入に貢献してくださいね。
また、お友達にブログを教えるときに「ブログです」みたいな愛のない商会はしないでくださいね。