GBCの少年
こんにちは。
出来損ないのウォーズマンこと突撃・B・類人猿と申します。
少し前、道路の隅のほうで座り込んでゲームしている少年を見かけました。
「ゲームするなら家の中でやればいいのに」と思われる方もいるかもしれませんが、それは江田島平八ばりに時代錯誤な考え方と言わざるを得ません。
世のお母さんは漏れなく外で遊ぶことを教義とする秘密結社の教団員なので、子供たちはゲームするだけでも外に出なければならないのです。
しかし、その少年には不可解な点が一つありました。
プレイしているゲーム機がゲームボーイカラー(98年発売)だったのです。
私は衝撃を受けました。
だってほかのキッズが3DSの飛び出す画面に驚いている中、彼は画面に色がついているだけで喜んでいるのですから(しかもGBCは56色しか表示できない)。
兄弟のお下がりどころか、下手すれば親のお下がりです。
死んだお父さんの形見とかなんでしょうか。
それにしたってもうちょっとマシな形見を遺してやれよと思わずにはいられませんが。
あるいは、お母さんが外遊び教団の中でも幹部クラスだから、ゲーム機を買い与えてもらえてないのかもしれません。
しかし、子供のゲームへの執着は中学生男子の性欲に匹敵します。
きっと彼はそのへんに落ちてたジャンク品からGBCを自力で組み上げたのでしょう。
過度な抑圧がバケモノを生んでしまうといういい例ですね。
彼がどういった経緯でGBCをプレイしていたのかは謎のままですが、今でも思うのは、「彼にゲーム機を買い与えてあげればよかった」ということです。
私がゲーム機を買い与えることで可哀そうな少年を一人救えるなら安いものです。
彼にとって私が、仗助にとっての「熱を出した日に助けてくれたリーゼントの男」みたいな大きな存在になるのも気分いいですし。
残念ながら当時の私は「おっ!GBCじゃん!何プレイしてるのかな!?マリオランド2?ポケモン金銀!?」という、ズレてて暢気な感想を言うタイプのモブみたいなことしか考えていませんでしたが…
いやぁ、俗物ですいません。
そういうわけで、もしタイムマシンがあれば彼に3DSを買い与えてあげたいなと思う次第です。
たっだ、3DSを買うお金がないので、お友達にこのブログを教えてあげて、私の広告収入に貢献してくださいね。